タオ・ライフ・アカデミー代表:相良孝美(さがらたかよし)先生
東京都出身。全日本中国拳法連盟にて本部道場師範を10年間務めたのち独立。
故・佐藤金兵衛老師、憑正宝老師、上海在住の張栄徳老師など
一流の実践武道家たちに師事し、数々の武術を修める。武道歴28年。
他にも俳優、医学誌編集者などの顔を持つ。現在は、推手(太極拳の組み手)を応用した新しいコミュニケーション・メソッドを開発中。テレビ、雑誌などへの出演もあり。(以上、公式サイトより一部抜粋)
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1)もしも貴方の大変お世話になり、頼みごとを断れない立場の方から、
『どうしてもウチの息子は気が弱い。これは今後の人生において大きな障害になる。
なんとか1年で、どんな障害にも負けずに人生を強く生き抜く人間にしてもらえないか』
と依頼されたら、何をどのように指導しますか。お金や手法に制限はないものとします。
その際、指導上のコツなどございますでしょうか。
1:「理想的な人物像(モデル)を提供する」
まずはその子に、「こんなに強い、あるいはすごい人がいるんだ。自分もぜひこんな風になりたい!」という人物像(モデル)を提供します。幸運にも、強烈な印象とともにそういうモデルにめぐり逢えた人は、自分の理想とする位置がブレません。
そうすると、その理想に近付くためには、どんなに辛いことがあっても耐え忍ぼうとする気持ちが芽生えます。このことは、その後の学習に対しての、強力なモチベーションになると思います。
もし提供すべき適当なモデルがその子の周囲にいない場合は、先生自身が理想的なモデルになれば良いのではないでしょうか。
私の場合、そうしたモデルとなる人物は、映画俳優であり武道家でもあるブルース・リーでした。子供の頃に彼の存在を知ったとき、私は強烈なインパクトを受け、本気でブルース・リーのようになろうと思いました。そこから私の人生は変わったような気がします。
2:「少しずつ地位と責任を与えて、弱音を吐けないような状況をつくる」
例えば、その子を何かしらのクラスに入れ、上達度合いに応じてグループのリーダーにします。その後、複数のグループを束ねるリーダー、さらにクラス全体のリーダー、続いて指導員のアシスタント、指導員といったように、段階的に地位を与え、責任が伴う状況を設定します。
なぜなら、周囲を統率し、信頼を得る必要性を自覚させれば、いやがおうでも気を強く持たなければなりません。そうすれば、自ずと弱音は吐けなくなります。
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2)上記のようにお考えになる理由として、気が弱かった子が気が強くなった事例や、
内向的だった子が積極的になったなどの指導経験やエピソードをお聞かせ下さい。
現在、当会の会員は社会人が主なので、代わりに私のことをお話しますと、幼少時の私は引っ込み思案で、たいへん気の弱い子供でした。しかし、先ほどもお話したように、理想のモデル(ブルース・リー)を知ってからは彼のように強くなりたいと思い、少しずつ変わっていきました。
多くの方がご存じのように、彼は知己の乏しいアメリカで数々の挫折を味わいながらも、結果的に成功しました。彼の“強さ”を突き詰めれば、武道における“テクニカル”な部分だけではなく、そのような彼の“人生そのもの”に、何か凄みにあふれた強さがあるのではないでしょうか。
やがて私も自らの理想に近付くべく、それまで勤めていた会社を辞めて道場を立ち上げました。ですが、思うようにはうまくいかず、養うべき家族もいるのに、とうとう無一文になった時期がありました。今はそのような状態からは抜け出し、道場も賑わい、人並みに生活できるようになりましたが、あの人生の修羅場をくぐれば、たいていのことは何でもないと思うことができます。
彼のような偉大な人物と自分とを並列で語るのはたいへん恐れ多いのですが、弱音を吐かずに強くならなければ生きていけない、そうした抜き差しならない状況を自らに設定することで真の強さを身に付けていったのは、似通った部分ではないかと思います。
また、これは特に強調したい部分ですが、武道の先生が道場の中でその子にしてあげられること、また道場の中で起こることなど、じつは大したことではないのです。本当にしんどいこと、強さを発揮しなければならないことは道場の外に山ほどあります。人は人生の中で起こる、そうしたさまざまな経験を通じて自らを鍛えていくことでしか、真の強さを身につけることはできません。
今回私がポイントとした2点は、道場の外で遭遇するそうしたさまざまな困難に対処するための、いわば準備の役割も兼ねています。これらのポイントが皆さんの何かしらのヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。ありがとうございました。
●一番のポイント:理想的な人物像(モデル)を提供する
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(編集後記)
ブルース・リーを「理想的な人物像(モデル)」としながら人生を邁進され、今はご自身が生徒さんの「理想的なモデル」になっているであろう相良先生。もっか、太極拳の理論を応用して新しいコミュニケーション術をまとめている最中だそうです。お忙しい中、ご協力下さりありがとうございました!(大久保)
太極拳、気功、少林拳、酔拳、詠春拳、各種武器術、護身術ほか各派武術を、そのコンセプトからしっかりと教授。
同時に、武術を通して人生全般における創造性をも活性化させます。
当会代表が監修、生徒が出版した「ダメな自分が変わる本」(フランソワ・デュ・ボワ著/WAVE出版刊)はその成果のひとつです。
また、革新的な太極拳・変架呉式太極拳は、ぜひ一度体験を!初心者歓迎。
場所:西武池袋線、練馬/中村橋の各駅至近施設。
E-mail:sagara-tao@jcom.home.ne.jp
TEL&FAX:03-6764-9111
(08/03/29)
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